三味線日和

津軽三味線教室【珠の音会】会主澤田成珠(さわだなるみ)のブログです。

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津軽三味線ライブ『あいの風』

津軽三味線ライブ『あいの風』

新年あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い致します
元旦
 昨年は、災害が多く暗いニュースが多い一年でしたが今年は元気を取り戻す一年にしたいですね。
 さて、珠の音会のホームページでもご案内させていただいておりますが、来年1月から11月まで、奇数月第4土曜日に津軽三味線ライブ「あいの風」を全6回で行います。
会場は、横浜市港南台にあります、COZAの間という画廊です。とても素敵なところです。ジャズライブを行ったり他にも、色々な文化・芸術を発信する場所として力を入れられてます。

 COZAの間さんで定期的に行っている音カフェで、震災を忘れない為の企画を、というお話しから、今回のような形で実現しました。
 毎回違う民謡や東北に関わる物語を交えながら、語りと演奏を楽しんでいただきます。

1月は、『化粧雪(けわいゆき)』~ある瞽女の物語~、目の不自由な女性の芸人だった瞽女さんの物語。少しせつない物語です。

3月は『渡り風(わたりかぜ)』~北前船の物語~、弁財船と呼ばれた行商船の物語。威勢の良い海の男衆と弁財船の「私」が摂津から北の港まで旅するお話。脚本をお願いした渡邊みやこさんの完全オリジナル作品です。

5月は『ぼさまの木』(秋田県民話より)亡くなったぼさまを懇ろに弔ったことから始まる不思議と子供達に幸せがくる昔話。
 お菓子も東北のものを用意する予定です。
お楽しみに!!
詳しくはホームページに掲載してますのでご覧下さい。今年も頑張りますのでよろしくお願い致します。

 

 9月19日は敬老の日でした。敬老の日にちなみ、24日、25日は長寿を祝うパーティーにお招きいただきました。
敬老の日は兵庫県が始まりで、「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という考えから、農閑期であり、気候がよい9月に行われていました。
 現在では祝日法に定められ、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としています。
 パーティーでは、皆様と唄をうたったり、手拍子をしたりと、大変盛り上がりました。津軽三味線の説明も熱心に聞いてくださり、ありがとうございました。たくさんの笑顔に元気をいただきました。

 上大岡のひまわりの郷で年6回行われている『ひまわり寄席』に出演することとなりました(8月20日)。
 私のHPで紹介させていただいていますが、ブログにも少し記載したいと思います。
 この寄席は地元の有志の方が集まり作られた寄席だとお聞きしています。
 港南区の花が“ひまわり”であることから「ひまわり寄席」と名づけられたそうです。
 市内で、古典落語からたっぷり聴かせてもらえる、伝統ある寄席に今回はゲストとして招いていただきました。
 私も寄席は好きで、以前はよく聞きに行っておりましたが、自分がまさか出演する側になると思っていませんでした。
 震災後に続く余震、原発など不安の中ですが、夏の夜に、たっぷり落語を聞きながらおおいに笑って、日ごろのストレスを発散してはいかがでしょうか。
 私は話すのは専門ではありませんが、皆さんと一緒に楽しめたらと思っております。
 どうぞ、遊びにいらしてください。心よりお待ちしております。

 

津軽三味線ライブ

演奏の様子

 食中毒防止キャンペーンにおいて珠の音会が演奏を行いました。今回は、屋外での演奏でした。天候を心配しましたが、当日は曇り。ひとまずホッと安心いたしました。

 役員の方の紹介の後に演奏を行いました。
 ところが、演奏に入ったとたん、隠れていた太陽がメラメラ出始め、あれよあれよという間に炎天下に早変わりしました。
 太陽に直撃されながら、全員汗をだくだくかきながらの演奏となりました。演奏の後、冷たいお茶をいただき、ホッと、生き返りました。
 横で弾いていた生徒さんに「先生、演奏中に汗が滝のように流れてましたけど・・・」と言われ、本当に暑かったねと大笑いしました。

 今回の声をかけてくださったお客さんの中に、華響やコミュニティハウスでのボランティアの演奏を聴きにきてくださった方もいらっしゃいました。今後も地域に根差した演奏活動を続けていきたいと改めて思いました。
 主催の港南福祉保健センター並びに港南区食品衛生協会の方には当日の準備から、ぶどうやお花の差し入れをいただいたりと、お気づかいいただきまして本当にありがとうございました。

 皆さん、お肉は十分加熱して、正しくいただきましょう。

 神楽坂にあるちゃんこ「黒潮」さんで、津軽三味線ライブを行いました。
 お店の看板横に、ほおずきの鉢が飾られ、その下についている風鈴が涼しい音色を鳴らしていました。
 ご主人もおかみさんもとても気さくな方で、お客さん全員に声をかけられており、名刺に『出会いを大切に』と書いてありましたがその通りの気持ちの良いお店でした。演奏終了後、かつおのたたきとちゃんこを御馳走になりました。ちゃんこは、夏場さっぱりの塩ちゃんこでいただきました。

 あまりにもおいしくて完食!!。
 ご主人、おかみさん、おいしいお料理ありがとうございました。

7月
23
夏まつり

 夏祭りで珠の音会が津軽三味線の演奏を行いました。
 猛暑も一段落し、過ごしやすく、地元の皆さんのご協力のもと、模擬店は全て自治会の方が行い、とてもアットホームなお祭りでした。
 今回、三味線の演奏他、民謡を唄いました。唄は、車いすの方も手拍子で参加でき、笑顔がこぼれているのが嬉しく、楽しい時を共有することができました。
 この日、近所に住む生徒さんがお母さんに縫ってもらった浴衣で遊びに来てくれました。 「お母さんが縫ってくれた」ととてもうれしそうに話していました。桜の柄に絞りの帯がとっても似合っていました。

 演奏後、みんなで一緒に半被のまま盆踊りに参加しました。手運び、足運びが意外と難しく、大人はこの一連の 動きに翻弄されていましたが、子供の方が柔軟に、上手に踊っていました。盆踊りを踊ったのはとても久しぶりのことです。
 今年は震災があり節電のことなどで自粛する自治体が多いと聞いています。
 こんなときだからこそ、子供も大人も一緒に楽しめる行事を自粛せずに行ってほしいなと、心から思いました。
 今回嬉しかったことがもう一つありました。それは、私たちの演奏を見て手作りの浴衣で遊びに来てくれた子がお母さんに、どうしたら櫓に上がり、一緒に弾けるのか聞いていたそうです。来年、またお祭りで弾く機会があったら、是非、一緒の舞台で弾きたいですね。櫓に上がる、大人の姿をみて、憧れる。そして目標になる。そんな、当たり前のような、でも失いかけている、日本の伝統を感じました。

 珠の音会は日本の伝統を大切に、半纏にこめられた絆を感じながら、成長していけたらと思いました。

 夏のお祭り、盆踊り、今までと一味違う素敵な思い出になりました。

ふたたびの墨外展 先月6月18日に銀座にある「若山美術館」の『ふたたびの墨外展』で津軽三味線のライブを行いました。
 今回の企画は、東北関東大震災を受け、沢山の方が亡くなり、また被災されたことを想い、私たちに出来ること。”祈り”をテーマに行いました。その一環の中で津軽三味線を演奏させていただきました。沢山の方にお越しいただき、義援金にもご協力いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。
 
 さて、田中墨外さんとはどんな絵を描く人か。この方は、きり金という仏像などに細く切った金を貼る技法を持った方で、彼の描いた仏画には、この技法が駆使されています。和蝋燭を灯すと、きらきらと優しく輝き、美しい光となり仏様が浮かび上がります。

 密教美術の作品 に囲まれながらの演奏は、今、流行りのパワースポットのような空間でした。

 演奏中、和蝋燭の炎が三味線の音圧を受け、大きく伸びたり、縮んだりするのがとてもきれいで、また舞台側から見ても、作品の数々が美しく輝いていていました。蝋燭での自然の明かりの中で見る金の輝きは、蛍光灯の下で見るものとは全く違う印象を受けました。
 本来、美術品である為、保存の観点からも、また、建物の消防法からも、蝋燭で見ることなど決してできないことなのですが、所蔵されている遺族の方のご好意と美術館側が環境活動の一環としてトウキョウミルキーウェイという、電気を消して夜空を見ようという企画に参加したことで実現しました。
 津軽三味線は古くは目の不自由な方が生計を立てる ために門付芸人となり三味線を弾き、語り、唄いました。厳しい生活の中で伝承されてきた津軽三味線の音色は生きるうえでの喜びや悲しみが表現され、また人々の願いや祈りもきっと込められて演奏されていたものだと思います。
 震災で被災された多くの方が早く生活を取り戻せるよう、また、心の痛みが少しでも和らぐよう、心から願わずにいられません。そんな想いを込め演奏させていただきました。

 今回、集められた義援金は、福島にあるアクアマリン水族館に若山美術館の館長さんの手により直接7月15日に水族館に届けられました。この日、水族館は再オープンしました。
 多くの子供たち、また大人も水槽を泳ぎ回る海の生き物たちから元気をもらってほしいと願わずにはいられません。