三味線日和

津軽三味線教室【珠の音会】会主澤田成珠(さわだなるみ)のブログです。

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アーカイブ:‘旅’

7月
18
河童淵

 

先日、民話のふるさと、遠野に行ってきました。

柳田國男の「遠野物語」が有名です。カッパや座敷わらし、おしらさま…

昔話村で民話を聴き、博物館で遠野の自然や暮らしについて触れました。

そして…カッパ淵でカッパ釣り…

カッパ釣りにはカッパ捕獲許可証を発行してもらいます。

そして、餌は新鮮なきゅうりを使います。

5月2日から5月6日まで、青森各地で行われる大会に出場しました。
今回は、初日午後からずっと雨に見舞われ、弘前城の桜は、全員が集まった4日には既に葉桜でした。
地元の方のお話では、咲き始めは例年と同じだったのに、2、3日前に急に26度ぐらいまで気温が上昇した日が続いたので散り始めが早かったそうです。桜は開花して2日で満開になるそうです。
初めて参加した会員の人に、満開の桜が見せられず残念でした。でも、お堀は、薄ピンクの花筏となっていました。

珠の音会は<第31回>2012津軽三味線全国大会(弘前市)の団体Bグループ(10人以下の部)に出場し、銀賞に入賞いたしました。

朝一でしたので、皆、半被を着て受付を待っていると、「去年も出ていたね、今年も頑張ってね」などと声をかけてくれる方があり、とても励みになりました。

私は「唄付け」部門に初出場しました。普段は、なかなか唄付けできない歌手の方に唄付けできるのは、とてもよい経験になりました。今後も続けて出場したいと思っております。
翌日、5月5日は五所川原市で行われた<第24回>津 軽三味線全日本金木大会に出場しました。
私は個人の部で入賞いたしました。団体の部では、結果には繋がりませんでしたが、よく揃い、良い演奏ができました。演奏後、全員の表情が明るく、気持ちを共有できた実感がありました。
珠の音会は子供から60代の方まで幅広い年齢層で構成されており、普段は主婦、会社員、公務員など社会の中で活躍しています。世代をこえ、社会的立場をこえて、心を一つに、演奏することに大きな意義があったと実感しております。津軽三味線発祥の地へ行き、風土を感じ、津軽のものを食べ、みんなで過ごした日々は今後の演奏に良い影響があるのではないかと思います。

帰りの日、6日は「みちのく北方漁船博物館」へ北前船を見に行きました。
ライブで、私が造った北前船の本物をみるために立ち寄りました。

ここは、模型から復元された実物大の北前船「みちのく丸」が海に接岸されています。実際に日本海側を走り、実験をしている船です。
館内にはもう一回り小さい模型が展示されており、船の中がどうなっていたか見ることができました。
畳が敷いてあったり、船箪笥があったりと、臨場感のある造りになっていました。

帆立て貝に絵を描くコーナーがあり、記念に制作してきました。

写真を掲載 しますので、ご覧ください。

帰りの飛行機は、茨城での竜巻の影響もあったのか、かなり揺れ、小さい子供たちが泣き続けていましたが、全員無事に羽田に到着しました。

 

 先月、鎌倉に行きました。時間がありましたので、鶴岡八幡宮のぼたん庭園に行ってきました。

ちょうど、満開の時で大輪の花がたくさん咲いていました。ぼたんは春の花ですが、ここでは冬にも楽しめるのが特徴です。4月〜5月に、また、見頃を迎えるようです。

「立てば石南花、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われ、美人の形容詞にもなっています。そうありたいものですが(笑)、「花より団子」のほうが私には合っているようです。

帰りに、大きなホットケーキを食べました。焼くのに注文してから30分かかります。ボリューム満点でおいしかったですよ。

てぬぐい

「竹」と「ほうずき」のてぬぐい

 船での演奏から、無事に帰ってきました。関係者の皆様のお陰で、健やかに過ごすことができました。ありがとうございました。

また、応援して下さった観客の皆様、笑顔で唄ったソーラン節が忘れられません。ありがとうございました。
 さて、去年から、スポーツクラブに通うようになり、身体を動かすようになってから、新陳代謝が良くなったようで、舞台の度に大汗を流しています。
 そこで、着物の袂に手ぬぐいを持っておこうと考えました。いろいろな手ぬぐいがあり、様々な意味がこめられています。
夏ということもあり、写真の二枚を選びました。
 ほおずきは、「ちゃんこ黒潮」の入口に飾ってあったのが印象的で色も鮮やかだったので選びました。
そして、竹は、お店で紹介していた意味が良かったので選びました。手ぬぐいの模様に意味を込めることに、日本人らしさが出ているのではないかと思いました。

 「節を重ねて勢い良くまっすぐに伸びる竹は成長力や素直さ、出世の象徴とされました。」

 お稽古や舞台のとき、まっすぐに素直な気持ちで向かえるように、そして、地道に一歩ずつ芸道を歩んで行けるように、という気持ちで選びました。

 私は、以前、剣道を習っていました。剣道の先生は頭に手ぬぐいを巻くとき、必ず手ぬぐいの文字を読みなさい、そして、その文字を心に稽古に励みなさいと教えてくださいました。その時、使っていた手ぬぐいには「平常心之道」「克己」と染めてありました。
 亡き剣道の先生を想いました。

  

 苫小牧に停泊、出港までの時間で、NORTHERN HORSE PARK(ノーザンホースパーク)に行ってきました。

 ここは、競馬を代表する競走馬が飼育されています。

ディープインパクト、トウカイテイオー、クロフネ…競馬が好きな方は聞いたことのある名前ばかりだと思います。

 調教の様子も見学でき、もちろん、馬と触れ合うこともできます。その他、アトラクション、スポーツもでき、一日中遊べる施設となっています。

競走馬は、よく飼育されていて、脚が細く、筋肉で引き締まった躯は、とてもきれいでした。

 一頭ずつ、性格も違うようです。それぞれ反応が違います。

はじめから、興味津々、耳をピンッと立てて、人懐っこい馬や、近寄ると耳を後ろに倒して、警戒していますが、話しかけると耳をこちらに向けて安心する馬など様々です。

 調教の様子も、みていると飽きません。ランニングマシーンでウォーミングアップし、屋外にも、屋内にも、トレーニング施設があり、充実していました。

 ついつい、長居してしまいました。

 今回UPした写真の他にカメラで撮ったものもあります。その写真は後日改めてUPしたいと思います。お楽しみに!!

 8月2日から新日本海フェリーの船内で洋上コンサートを毎日行っていました。新潟港~苫小牧港を何往復したか…。そんな日々も、あと残りわずかとなりました。

 海は様々な表情をみせてくれました。穏やかで青く澄み切った海面。台風の影響で、船体にぶつかる波、うねる波に船体は木の葉のように上下していました。

 たくさんのお客様の笑顔、歌声、手拍子が思い出されます。残りのステージを精一杯、心を込めて演奏したいと思います。

 新日本海フェリーの方々にも、大変お世話になりました。ありがとうございました。気さくに話しかけてくれた方々にも感謝です。独演でしたので、ステージ以外でしゃべることが少なく、とても嬉しかったです。

 もうすぐ、横浜に帰ります。20日のひまわり寄席で会えるのを楽しみにしています。

 再び新潟です。昨日から、今日にかけて、日本海は荒れていました。台風9号の影響で、白波が立っていました。夜中、船体に叩きつける波の音に目が覚めました。うねる波に上下する船体。

 自然の力強さを身体全体で感じました。演奏中も揺れていましたよ(笑)

 今日は道の駅新潟ふるさと村にやってきました。

 アピール館では、雪国体験コーナーがあり、なんと雪が降っていました。外は真夏の暑さ。雪を涼しく感じました。奥に行くと、雪国のくらしが再現されていました。おばあさんが語る民話を聞きながら、過ごす様子も体験できました。かさじぞうのお話を聞いてきました。また、大正時代の町並みを再現したりと、新潟のくらしの変遷を展示していました。

 バザール館で は、たくさんのお土産品が並んでいました。

  今日は新潟市美術館に行って来ました。北海道の涼しさとは打って変わり、新潟は晴れて、蒸し暑い天気でした。

 アール・ブリュット・ジャポネ展という、企画展を行っていました。

 パリ市立アル・サン・ピエール美術館で開催された展覧会の一部を紹介していました。

 この展覧会は独学者や子ども、障がいのある人たちが制作した、自由で純粋な作品が展示されていました。
 平日のため、人の少ない静かな美術館で、作品に向き合っていると、作者の息遣いまで感じられました。魂の叫びのような作品もあり、胸が痛く苦しくなる作品もありました。画面上で自由に純粋な気持ちを表現したものもあり、リズミカルで楽しいものもありました。

 そして、新潟市美術館 コレクション展では版画の展示を行っていました。こちらは、収蔵作品の展示です。

 皆さんご存知の棟方志功、池田満寿夫などたくさんの作品が展示されていました。版画にはたくさんの技法があり、木版、銅板、リトグラフ、シルクスクリーンどの技法もみることができました。美術鑑賞のあとは、スポーツクラブに行って来ました。船内では、どうしても運動不足になってしまうため、久々に身体を動かしました。

 とても綺麗なスポーツクラブで、マシーンも使いやすく、お風呂も露天風呂までついて充実していました。 

 夕飯は大好きなお刺身を食べました。仕事中は生ものを避けていたのですが、我慢の限界。思いっきり食べちゃいました(笑)写真の内容で980円、海が近いので新鮮です。

 

 今、演奏の仕事で北海道に来ています。今日は残念ながら遠くが霞んでましたが、涼しく過ごしやすい一日でした。
 

 お休みを利用して、アイヌ民族博物館に行ってきました。
 移動中、馬が放牧されている牧場もあり、初めて見る景色は広大な自然に溢れていました。

 北海道には独自の言語と文化をもつ先住民族、アイヌの人達が暮らしていました。現在も数万人が暮らしています。アイヌ民族博物館は、その文化を保存し、公開する施設です。

 ここでは、国の重要無形民俗文化財のアイヌ古式舞踊を観ることができます。

 アイヌ古式舞踊は茅葺きの家の中で行われていました。

 アイヌの楽器ムックリ(口琴)は、自然を映し出す音色で、自然を愛したアイヌの人々の思いが感じられました。

 私が一番興味を持ったのは、トンコリという弦楽器です。五弦琴とも呼ばれています。楽器を抱くように構え、両手を使い奏でます。やさしく、愛情深い音色がしました。

 ムックリというアイヌの楽器は実際に作り、鳴らしてみるという体験もできました。私も挑戦してみました。

 ここでは、ヒグマと北海道犬の飼育もしており、北海道犬のソラ君に会うことができました。ソラ君のお父さんはあのコマーシャルで有名な「お父さん犬のカイ君」です。赤い首輪をしてお父さんそっくりでした。

 ソラ君は活発に動き回るので、なかなか写真を撮るのは大変でした。
 携帯以外でも写真を撮ったので、後ほどアップしたいと思います。お楽しみに!!
 北海道の文化や自然に触れ楽しい一日でした。

   出船まで時間があったので、みなとぴあ新潟市歴史博物館に行ってきました。
 新潟県は7月28日からの集中豪雨により、水害にあいました。私は演奏のため、8月2日から新潟県に来ていますが、どうなることかと心配していました。途中、あちらこちら、道路に泥が残っており、冠水したことがうかがえました。
 歴史博物館に行くと、ジオラマや映像で新潟県をわかりやすく紹介していました。新潟は古くから「水の都」と呼ばれ、水害を克服し、水の恵みを享受し発展してきました。
 ミュージアムシアターでは三本の映像が紹介されていました。私は「あまのてぶり」という映像を観ました。初代新潟奉行川村修が描かせた風俗絵巻「あまのてぶり」を基に、幕末の新潟をわかりやすく映像化していました。祭りのにぎわい、もてなしの文化、働く女性など新潟の文化と伝統をわかりやすく勉強できました。新潟は女性がしっかりしていて、働き者だったため、独り立ちした女性が多くいたそうです。現代に似ていて、男性に依存しない自立した女性が多く、それを奉行が嘆いたなどというエピソードも残っているそうです。
 展示で、私の印象に強く残ったのは、二つありました。
 一つは北前船についての展示。北前船という呼び方は近畿地方の人の言葉で、新潟では回船(かいせん)と呼んでいたそうです。船の模型と共に展示してありました。この船が物資だけでなく、唄も運んだのかと思うと感慨深いものがあります。九州の牛深ハンヤ節が、船頭さんたちにより伝えられ、新潟で「佐渡おけさ」、津軽に入り「津軽あいや節」に変化しました。

 もう一つは新潟県出身の芸能人のレコードを展示していました。
 小唄勝太郎さんのレコードが展示してあり、「佐渡おけさ」、「東京音頭」などを聴くことができました。色っぽい唄声に聴き入ってしまいました。

 隣をみると、寿々木米若(すすきよねわか)さんの「佐渡情話」も聴くことができました。こちらは浪曲師です。私は、浪曲も大好きな芸能の一つで、数話、iPodに入れています。
 この「佐渡情話」は佐渡おけさの歌詞で始まり、佐渡に伝わる島の娘と他国の男との悲恋の物語を語ります。民話と民謡から新たなジャンルの物語が生まれるなんてとても素敵だなと思いました。
 新潟を訪れたのは今年で3回目ですが、なかなか地域の博物館など訪れる機会がなかったので、今回このような機会に恵まれ、少し新潟という場所を近くに感じることができました。