三味線日和

津軽三味線教室【珠の音会】会主澤田成珠(さわだなるみ)のブログです。

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アーカイブ: 2011年08月18日(木)

てぬぐい

「竹」と「ほうずき」のてぬぐい

 船での演奏から、無事に帰ってきました。関係者の皆様のお陰で、健やかに過ごすことができました。ありがとうございました。

また、応援して下さった観客の皆様、笑顔で唄ったソーラン節が忘れられません。ありがとうございました。
 さて、去年から、スポーツクラブに通うようになり、身体を動かすようになってから、新陳代謝が良くなったようで、舞台の度に大汗を流しています。
 そこで、着物の袂に手ぬぐいを持っておこうと考えました。いろいろな手ぬぐいがあり、様々な意味がこめられています。
夏ということもあり、写真の二枚を選びました。
 ほおずきは、「ちゃんこ黒潮」の入口に飾ってあったのが印象的で色も鮮やかだったので選びました。
そして、竹は、お店で紹介していた意味が良かったので選びました。手ぬぐいの模様に意味を込めることに、日本人らしさが出ているのではないかと思いました。

 「節を重ねて勢い良くまっすぐに伸びる竹は成長力や素直さ、出世の象徴とされました。」

 お稽古や舞台のとき、まっすぐに素直な気持ちで向かえるように、そして、地道に一歩ずつ芸道を歩んで行けるように、という気持ちで選びました。

 私は、以前、剣道を習っていました。剣道の先生は頭に手ぬぐいを巻くとき、必ず手ぬぐいの文字を読みなさい、そして、その文字を心に稽古に励みなさいと教えてくださいました。その時、使っていた手ぬぐいには「平常心之道」「克己」と染めてありました。
 亡き剣道の先生を想いました。