9月19日は敬老の日でした。敬老の日にちなみ、24日、25日は長寿を祝うパーティーにお招きいただきました。
敬老の日は兵庫県が始まりで、「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という考えから、農閑期であり、気候がよい9月に行われていました。
現在では祝日法に定められ、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としています。
パーティーでは、皆様と唄をうたったり、手拍子をしたりと、大変盛り上がりました。津軽三味線の説明も熱心に聞いてくださり、ありがとうございました。たくさんの笑顔に元気をいただきました。
演奏の様子
食中毒防止キャンペーンにおいて珠の音会が演奏を行いました。今回は、屋外での演奏でした。天候を心配しましたが、当日は曇り。ひとまずホッと安心いたしました。
役員の方の紹介の後に演奏を行いました。
ところが、演奏に入ったとたん、隠れていた太陽がメラメラ出始め、あれよあれよという間に炎天下に早変わりしました。
太陽に直撃されながら、全員汗をだくだくかきながらの演奏となりました。演奏の後、冷たいお茶をいただき、ホッと、生き返りました。
横で弾いていた生徒さんに「先生、演奏中に汗が滝のように流れてましたけど・・・」と言われ、本当に暑かったねと大笑いしました。
今回の声をかけてくださったお客さんの中に、華響やコミュニティハウスでのボランティアの演奏を聴きにきてくださった方もいらっしゃいました。今後も地域に根差した演奏活動を続けていきたいと改めて思いました。
主催の港南福祉保健センター並びに港南区食品衛生協会の方には当日の準備から、ぶどうやお花の差し入れをいただいたりと、お気づかいいただきまして本当にありがとうございました。
皆さん、お肉は十分加熱して、正しくいただきましょう。
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櫓の上で演奏
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演奏終わりました
夏祭りで珠の音会が津軽三味線の演奏を行いました。
猛暑も一段落し、過ごしやすく、地元の皆さんのご協力のもと、模擬店は全て自治会の方が行い、とてもアットホームなお祭りでした。
今回、三味線の演奏他、民謡を唄いました。唄は、車いすの方も手拍子で参加でき、笑顔がこぼれているのが嬉しく、楽しい時を共有することができました。
この日、近所に住む生徒さんがお母さんに縫ってもらった浴衣で遊びに来てくれました。 「お母さんが縫ってくれた」ととてもうれしそうに話していました。桜の柄に絞りの帯がとっても似合っていました。
演奏後、みんなで一緒に半被のまま盆踊りに参加しました。手運び、足運びが意外と難しく、大人はこの一連の 動きに翻弄されていましたが、子供の方が柔軟に、上手に踊っていました。盆踊りを踊ったのはとても久しぶりのことです。
今年は震災があり節電のことなどで自粛する自治体が多いと聞いています。
こんなときだからこそ、子供も大人も一緒に楽しめる行事を自粛せずに行ってほしいなと、心から思いました。
今回嬉しかったことがもう一つありました。それは、私たちの演奏を見て手作りの浴衣で遊びに来てくれた子がお母さんに、どうしたら櫓に上がり、一緒に弾けるのか聞いていたそうです。来年、またお祭りで弾く機会があったら、是非、一緒の舞台で弾きたいですね。櫓に上がる、大人の姿をみて、憧れる。そして目標になる。そんな、当たり前のような、でも失いかけている、日本の伝統を感じました。
珠の音会は日本の伝統を大切に、半纏にこめられた絆を感じながら、成長していけたらと思いました。
夏のお祭り、盆踊り、今までと一味違う素敵な思い出になりました。
先月6月18日に銀座にある「若山美術館」の『ふたたびの墨外展』で津軽三味線のライブを行いました。
今回の企画は、東北関東大震災を受け、沢山の方が亡くなり、また被災されたことを想い、私たちに出来ること。”祈り”をテーマに行いました。その一環の中で津軽三味線を演奏させていただきました。沢山の方にお越しいただき、義援金にもご協力いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。
さて、田中墨外さんとはどんな絵を描く人か。この方は、きり金という仏像などに細く切った金を貼る技法を持った方で、彼の描いた仏画には、この技法が駆使されています。和蝋燭を灯すと、きらきらと優しく輝き、美しい光となり仏様が浮かび上がります。
密教美術の作品 に囲まれながらの演奏は、今、流行りのパワースポットのような空間でした。
演奏中、和蝋燭の炎が三味線の音圧を受け、大きく伸びたり、縮んだりするのがとてもきれいで、また舞台側から見ても、作品の数々が美しく輝いていていました。蝋燭での自然の明かりの中で見る金の輝きは、蛍光灯の下で見るものとは全く違う印象を受けました。
本来、美術品である為、保存の観点からも、また、建物の消防法からも、蝋燭で見ることなど決してできないことなのですが、所蔵されている遺族の方のご好意と美術館側が環境活動の一環としてトウキョウミルキーウェイという、電気を消して夜空を見ようという企画に参加したことで実現しました。
津軽三味線は古くは目の不自由な方が生計を立てる ために門付芸人となり三味線を弾き、語り、唄いました。厳しい生活の中で伝承されてきた津軽三味線の音色は生きるうえでの喜びや悲しみが表現され、また人々の願いや祈りもきっと込められて演奏されていたものだと思います。
震災で被災された多くの方が早く生活を取り戻せるよう、また、心の痛みが少しでも和らぐよう、心から願わずにいられません。そんな想いを込め演奏させていただきました。
今回、集められた義援金は、福島にあるアクアマリン水族館に若山美術館の館長さんの手により直接7月15日に水族館に届けられました。この日、水族館は再オープンしました。
多くの子供たち、また大人も水槽を泳ぎ回る海の生き物たちから元気をもらってほしいと願わずにはいられません。