三味線日和

津軽三味線教室【珠の音会】会主澤田成珠(さわだなるみ)のブログです。

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アーカイブ: 2011年12月

12月
28
笑顔
おきあがり小法師(起姫)

おきあがり小法師(起姫)

 

 福島アクアマリンは、現在、震災前の七割の魚が戻ったそうです。先日、飼育員さんの奮闘を取材したニュースをみました。
 震災前、一番人気のあったのはメインの大水槽でした。この水槽の見所は、カツオに驚いたイワシの群れが作る、大きな竜巻きでした。このイワシの群れは、福島の豊かな海を象徴し再現していました。
 しかし、震災により、この大水槽でもたくさんの魚が死にました。飼育員さんは、毎日毎日、魚の死骸を拾いながら、もう一度再建できるのか悩んでいたそうです。それを支えたのはアクアマリンの開園を待つ人達から寄せられた、たくさんの手紙だったそうです。
現在、アクアマリンは震災の復興のシンボルとして七月に開園しました。
 そのなかでメインの大水槽に再び、福島の豊かな海を再現するためにどうしても必要なイワシを静岡から運び入れ、カツオを奄美まで捕獲しに行く飼育員さんの奮闘する様子を取材していました。
 この秋に、メインの大水槽は震災前の水槽と同じに、イワシの竜巻、カツオの群れを見られるようになりました。訪れた人達は、どの人の顔にも笑顔がありました。
 復興とは、一人一人が生活できる環境を整えることだけではなく、文化に触れること、今まで遊んだり、親しんだ場所が元に戻ることまでが復興なのだと、今回の取材を見て改めて感じました。
一日も早く、多くの人に、笑顔が戻る日が訪れることを願わずにはいられません。


 12月9日に二俣川にある旭区民文化センターサンハートで行われた、師匠の「東日本大震災チャリティー平成22年度文化庁 文化交流使 津軽三味線 澤田勝成中国凱旋ライブ」に珠の音会として出演致しました。
ご来場ありがとうございました。
 演奏の様子と終了後、師匠と一緒に撮った写真を掲載します。

 先月は、瓢山会尺八演奏会にお招きいただきまして、ありがとうございました。
今回、津軽風土記という曲を演奏しました。
 その時に虚無僧が登場しました。時代劇などでは、よく虚無僧姿は出てきますが、実際に見たのは今回が初めてでした。
演奏終了後に一番気になった深編笠(天蓋)を被らせていただきました。頭に被ると、とても軽く、思っていたよりも前がしっかり見え、草の良い匂いがしました。深編笠(天蓋)を被って演奏すると、お風呂場で歌っている時のように、心地良く尺八の音色が響いて聞こえ、気持ち良く吹けるそうです。被って撮った一枚を掲載します。